2011年5月17日火曜日

来週の株式相場 日経平均はジリ高継続、第一生命は初値キープの有無が重要

 来週の日経平均は良好な外部環境を背景に、上値をジリジリと追う展開を想定する。日経平均の想定レンジは10800円?11500円程度だ。テクニカル的に短期的な過熱感があるため、利益確定売りもそれなりに出ることが予想される。このため急騰は考え難い。

 逆に、出来高?売買代金を伴った急騰場面が出現した場合、そこが目先天井になるとみている。現 アスタリア RMT
状のように商いを伴わずジリジリと上昇しているうちは、日経平均の上昇トレンドは継続すると考える。

 日経平均の今年1月15日の高値10982.10円から2月9日の9867.39円までの下げ幅は1114.71円。これを10982.10円にリプレイスすると12096.81円が算出される。これが今回のシリーズのとりあえずのゴールとみている。

 当面の日経平均の動
きに関しては、基本的には、25日移動平均ベースのボリンジャーバンドのプラス1シグマ(2日現在11016.01円)?プラス2シグマ(同、11341.33円)とで挟まれたゾーン内で上げ下げを繰り返しながら、ゴールを目指す展開を想定している。

 なお、終値でプラス1シグマを割り込んだ場合は、少なくとも25日移動平均線(同、10690.68円)までの調整は不可
避とみておく必要がある。

 つまり、「押し目待ちに押し目なし」の状況は、少なくとも、プラス1シグマを割り込むまでは継続する公算が大きい。そして、プラス1シグマを割り込んで初めて、押し目らしい押し目が到来することになるとみている。

 ところで、2日発表の3月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比で16万2000人増加し、
増加幅は2007年3月以来3年ぶりの大きさとなった。国勢調査のため連邦政府が4万8000人を一時的に雇用したが、これを差し引いても11万4000人増加した。市場予想の19万人増を下回ったものの、強い数値と市場に評価される公算が大きい。

 実際、2日のNY為替市場では、ドルが買われ、1ドル=94円台半ばの円安になった。円は対ユーロでも売られ、1ユーロ 聖境伝説 RMT
=127円台後半だ。1日発表の日銀短観では、企業の10年度の想定為替レートは1ドル=91.00円(上期90.97円、下期91.02円)だ。よって、今後、1ドル=91円を割り込む円高にならない限り、企業収益悪化懸念は強まらず、為替動向が日経平均の波乱要因になることはないだろう。

 来週以降の波乱要因は米国長期金利の上昇と米株式市場の急落リスクとみ
ている。2日の米10年物国債利回りは3.93%だ。雇用統計の強い数値と、来週の10年物、30年物国債の入札懸念で上昇した。米長期金利の上昇はドル高?円安要因であり、日本株にとってはポジティブだ。しかし、米国の住宅市場や設備投資への影響を考えると、手放しでは喜べない。これを嫌気し、米国株式市場が調整に入る可能性も低くはないからだ。

 い
すれにせよ、国内に相場を大きく上下させる大きな材料は見当たらない。よって、日本株を大きく下げさせる材料は、中国、欧州、米国発であり、海を渡ってやってくる見通しだ。逆に、そのような悪材料が飛び出すまでは、日本株はジリ高を続けることだろう。

 第一生命 <8750> に関しては、初値の16万円をキープできるが重要だ。キープできていれば、良
好な需給を背景に、上値を追うことだろう。しかし、これを割り込むと、需給が悪化する公算が大きい。初値を割り込んだ場合は、公募価格の14万円を意識した調整に入るとみている。

 2日の同社株は16.38万円で寄った後、16.88万円を高値に失速。結局、16.25万円前日比2500円高(1.56%高)で取引を終えた。結果、「上ひげ付き陰線」を形成した。 メイプル rmt
早期に2日の高値16.88万円を上抜けないと、上値の重さを嫌気した売り圧力により、初値を割り込んでしまい、結果、公募価格を意識した株価調整が始まることが懸念される。(編集担当:佐藤弘)

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引用元:くろネコ RMT

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